脳ドック検査項目について

頭部MR検査

 MRI(磁気共鳴画像診断装置)とは強力な磁石と特定な周波数の電波を
用いて人体の中に存在する水素原子より発生する信号をとらえ、その分布状
態を画像化したもので、人体のほとんど全ての臓器、組織の様子をあらゆる
角度から画像化することができる検査です。
 脳ドックに於いては、通常の断層撮影法に加えて、MRA(MRアンギオ)といっ
て脳血管を描画する撮影も併せて行われます。
 
 Q:どんな病気がわかるの?

 A: MRI: 無症状のうちに発症した脳腫瘍・脳梗塞・脳内出血等の有無。
    MRA: クモ膜下出血の原因となる脳動脈瘤や脳動脈硬化(脳動脈の
        狭窄・閉塞・拡張・蛇行・延長)の程度。
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T1画像では、水は黒く脂肪は白く描出されます。
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T2画像では、水は白く脂肪は黒く描出されます。
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MRA(MRアンギオ)では、脳血管のみを特殊な画像処理を行うことで描出しています。
  

頭頚部超音波検査

 近年、超音波診断装置は、画像の描画方式のデジタル化に伴い血流をカ
ラーで描画し観察したり、血流速度など血流動態を観察することが容易と
なりました。脳ドックに於いては、動脈硬化の進行度の判定や脳及び頚部
血流動態の測定が行われます。

 中大脳動脈のパワードップラー画像

39k パルスドップラー法による脳血流動態検査
39k パルスドップラー法による頚動脈血流動態検査